2018年上半期ベスト10
ブログを更新したい時期になりました。こんにちは。
前回の更新から早3ヶ月経ち、今ではもうお盆も終わろうとしております。そんな中、遅すぎる2018年上半期ベスト10を書いて行きたいと思いますー。(パチパチー)
今回集計するのは2018年1月1日から6月30日に公開された作品。昨年公開の作品でありながらタイミングを逃して今年になって見た「gifted」「パーティーで女の子に話しかけるには」などは除外いたします。(いやまぁ「gifted」をランク付けしていいのなら、かなりの上位に来ることだけはお知らせしておきたいです。)
気力があればベストとともにトホホもつけよう…
それでは第10位からの発表です!
第10位
はい。ということで、スティーブン・スピルバーグ監督の超大作ともいえるこの作品が第10位です。
なんていったって、映画を見ている時のワクワク感、高揚感が凄い!!他の映画では味わったことのないよう感覚を味わうことができ、まさにこれが"The 映画"であると納得できる作品だと思います。
終盤の失速感が少し残念な気もしますが、序盤の一番はじめのレースは凄い爽快感でした。
(来年の映画秘宝のランキングではごまんと叩かれてそうな映画ではあるけど笑)
第9位
2018年のカンヌ国際映画祭で最も栄誉あるパルムドールを受賞した作品。出来栄えは受賞文句なしです。
前半で描かれるどこか不思議な関係を持つ家族の愛情と、後半で描かれる家族のあり方についての疑問。正直前半パートは少し長いなと思ったりもしてしまったんですが(説明会までの暇つぶしで見たので時間ばっかり気にしてましたごめんなさい)、だからこそ後半への観客への投げかけがより深く突き刺さりますね。安藤サクラさんの涙には悔しさしか生まれませんでした。
家族とは一体何なのか、それはきっと永遠に片付かない問いかけなのでしょう。それをこの作品で全世界に発信した是枝さんには拍手を送るしかありません。
第8位
2018年度「ここで終わり!?」賞の第2位にランクインした作品です(1位はアベ/IW)。鑑賞後、凄いもの見たと圧倒されまくりでした。
俳優さん達の演技が本当に素晴らしかったです。フランシス・マクドーマンド、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソンのベテラン3人のおかげで、飽きることなんぞ一時もありませんでした。
様々な怒りが蔓延しているこの作品ですが、その怒りを許し且つ解放される場面が三者三様素晴らしいと考えています。自ら命を絶つことで、病気や周りからの期待に対する怒りから解放されたウィロビー。署長からの手紙やオレンジジュースで、今までの自分の不甲斐なさを許し、そんな生き方から解放されたディクソン。ミルドレッドはたくさんの怒りを抱えていたと思いますが、徐々に周りや自分を怒りから解放し、許していったことで、ラストの車内での場面があると思います。
話し出すと難しくなるこの作品ですが、映画館で観られて本当に良かったなと思う作品です。
第7位
(この作品は6月1日公開ですが、実際に見たのは8月に入ってからなんですよね。)
観る前は正直ビビってて。自分グロいシーンとかあんまり得意ではないので、無残になぶり殺すシーンとかあったら目を瞑ろうと思っていたのですが、全然大丈夫でした。
魅せ方がシャレオツすぎます。監視カメラとかバックミラーとか、そういったものを介して私たちに何が起きているかを見せてくる。本当にそこにいるのか少し疑問に思わせる表現方法が胸に刺さりました。まさに原題「You were never really here(あなたは本当はここには存在しない)」を意味しているのかと考えてみたり。ラジオの場面なんてまさにそのままだよなぁ。
それにホアキン・フェニックスのリアルさ。体系といいPTSD気味といい、本当素晴らしい役者だなぁと思いました。
またこの作品はタイトルが秀悦。ラスト場面を見て、原題と共に邦題の意味もゾクゾクっと体にきて感銘を受けました。
第6位
私の青春!!!と言いたくなるような甘酸っぱい作品。さすがに源氏名までは決めたりしなかったけど(笑)好きな人の名前をあらゆる場所に落書きしてみたり、人気者と仲良くなっていつもの友達を放置したり私もしたなぁって懐かしい気持ちになりました。何がどう響いたのか分からないけれど、後半30分くらいはしとしとと涙を流しておりました。
監督ことグレタ・ガーウィグの半伝記のような作品らしいですが、ウィットが富んだ面白い作品ですよね。よくある青春映画と言えばそうなのかも知れませんが、あまり起伏がないのにも関わらず心が揺さぶられるのは監督と俳優たちの演技かなと思います。
私と同世代の女子とか、今中高生の女子とか、はたまた働いている女性やママさん、おばあちゃんまで、年齢にかかわらず女性に見てほしい作品です。でも男性視点の感想も聞いてみたいなー。
この作品は私がおばあちゃんになっても大切にしたい作品です。
第5位
今注目の話題の俳優ティモシー・シャラメと女性の心を虜にする高身長キラーことアーミー・ハマーの一夏の恋を描いた作品。景色や俳優、色彩など映画全てがキラキラしていたような感覚を覚えました。
正直BLものの作品っていうよりかは、ただの恋愛映画に感じました。それがこの作品の評価された点ではないでしょうか。ゲイの映画となると"LGBTを守りましょう!!"みたいな説得性を入れる作品が多いですが、この作品はほぼその主張がありません。ノンケの恋愛映画でも通用するような(起伏がないので少し厳しい気もする)そんな気がします。
映画を見て大感動をしたため、書店で原作本を購入し何度も読んでいます。それで思ったのですが、この作品は映画の前に本を読むことをお勧めします。映画を先に見てしまうとはてなマークが頭に浮かぶことがあるかもしれませんが、そこはきちんと本で捕捉されています。何より映画で描かれなかったパートが素敵すぎて、皆さんに読んでほしいです。
部屋を真っ暗にして、家でゆっくり見たい作品です。早くレンタル開始しないかなぁ。ラストのティモシーの涙に私も号泣したい…
ここからはどの作品も1位にしたいほど、甲乙つけがたいのですが、頑張って順位決めます…
(同率1位にしたい)第4位
子供向けのアニメながら、大人が見てもほろっとする素晴らしい作品です。ピクサー本当にすごい。アカデミー賞長編アニメーション部門、受賞納得!
私がこの映画で一番思ったのは、メキシコの死者の日の文化ってお盆と丸かぶりじゃね?ってこと。お盆にご先祖様は帰ってきはりますしね。
その思わぬマッチングぶりに、自然と病気で亡くした祖父のことを思い出しました。そして大好きなおじいちゃんのこと、絶対に忘れないよ!!と声を大声にして伝えたくなりました。忘れられた時が本当の死っていうの、本当に心に響きました。ご先祖様を大切にするっていう意識はもちろん日本にも我が家にもありますが、改めて再認識をさせられました。子供が生まれたらぜっっっったいに見せます!
あとこの作品は吹替が優秀!ミゲル役の石橋くんはもちろん、藤木直人のヘクターが愛おしくてたまりませんでした。ウンポコロコを聞くたびに藤木直人の声が好きになります(笑)ピクサー作品は小さい頃から吹替で馴染んできたので、リメンバーミー も吹替で馴染むことができて安心しました。
音楽はいつまでもを聴くといつでも泣くことができます。どうぞ涙が必要な方はご依頼ください。
(同率1位にしたい)第3位
邦画インディーズ映画にして2018年夏の映画界を圧巻させた作品といっても過言ではないでしょう!!
私が見にいったのは7月初旬。関西初上陸の日に行ってまいりました。その当時は今ほど騒がれていなくて、フィルマークスの高評価が気になりすぎて観に行きましたが、、見事な展開と愛らしい登場人物に私まで高評価をつけてしまいました。
この映画のすごいところは、なんといっても観客を楽しませる映画魂が半端じゃないところだと思っています。見事な伏線回収、何がどうなるかわからない緊張感、怒涛の展開、見ていて非常に楽しかったです。映画館でこんなに笑ったの初めて!
邦画インディーズ映画はあまり興味がなかった私ですが、こういった素晴らしい作品に出会えたことを感謝しています。最高かよ!!
(同率1位にしたい)第2位
猫派な私でも公開前から非常に楽しみにしていた作品。公開されてすぐ観に行きましたが、期待以上の素晴らしさに何度も胸を打ったことを覚えています。日本が題材とのことで少し不安もあったのですが、そんなかけらは1つもなく心の底から楽しめました。
始まってすぐ、スクリーンの情報量の多さに驚きが隠せませんでした。それもスクリーンから遠いところから見てしまったので、字が見えないというハプニングまで。その反省から2回目は三列目で見ました。日本人のため日本語も英語も見てしまう目の忙しさは大変でしたが、この楽しみ方は日本人しかできないと思うと、ウェス・アンダーソンに大声で感謝を伝えたいです。この作品は日本人こそ見るべき。他の国より何倍も映画を理解できるのですから。
ペット買ってる自分からすると、やはり犬猫ものは涙しかありません。初見の時、ボートの上の場面では涙が止まりませんでした。
最後の粋な俳句や、日本人のカメオ出演や寿司をつくる手など、日本のこと深く研究したんだなとよく思います。本当にこの作品は多くの日本人に見てもらい!!!!
(やっぱりこれが)第1位
第90回アカデミー賞で見事に監督賞と作品賞を受賞した作品。これが私の上半期第1位です。オスカーの授賞式前に映画館で見て、エンドロール中は涙が止まらず大変なことになっていました。
中年女性と半魚人の恋愛物語。側から聞くとわけがわからんようなそんな映画ですが、そこらの男女の恋愛よりも素晴らしい愛を観ることができました。デルトロ監督はさすがでした。普通は半魚人との恋なんて誰も描こうとしないよね。
エライザと半魚人の愛、本当に綺麗で美しかったです。お互いが心を惹かれ合うきっかけになった卵、音楽の場面などは心が温かく満たされました。
この作品で一番印象に残った俳優さんが、マイケル・スタールバーグさん。ロシアのスパイの方です。この方はCMBYNにも出演されているのですが、見事なカメレオン俳優だなと知りました。その他にも言わずもがなマイケル・シャノンさんの怖すぎるストリックランド。素晴らしかったです。
終盤の展開は、涙しか出なかったです。喉の傷がエラになるなんて予想もしなかった。いつまでも幸せに暮らしていることを、心から祈っています。
この作品も本が最高に良かったので、お時間ある方はぜひ。ストリックランドの妻のエピソードが素晴らしかったです。
あとツイッターでこんなこと言ってました。我ながらなるほど面白いと思ったのでふせったー見てみてください(笑)
以上をまとめた⦅最終ランキング⦆
2位 犬ヶ島
3位 カメラを止めるな!
4位 リメンバー・ミー
5位 君の名前で僕を呼んで
6位 レディ・バード
7位 ビューティフル・デイ
8位 スリー・ビルボード
9位 万引き家族
10位 レディ・プレイヤー1
こんな感じでランキングは終了です。上半期はすごい映画続きでした。そしてやっぱりオスカーノミネート作品は強いですね。名作揃いでした。
以下にグレイテスト・ショーマン、アイトーニャ、ブラックパンサー、デッドプール2などが続きます。
アベンジャーズ/インフィニティウォーは今回はランキングには含みません。特別賞を進呈します。だってこの映画は他の作品と比較するなんて無理じゃないですか。もうこれは映画というより一種の趣味であり娯楽ジャンルに値します。マーベルスタジオ10周年おめでとう!!
トホホも考えてみたのですが、上半期は1本だけ。その名もキングスマン/ゴールデンサークル。
やっぱり無印がすごすぎて、それを超えられなかったという印象があります。あとちょっとグロすぎてきつかった。最後のあの男の人、ミンチにしなきゃダメでした?別にそこまでしなくてよくない?と思ったのが本心です。悪役も前回ほどの魅力を感じられなかったし、今年上半期のトホホはこの一本ですかね。3に期待です。
以上、非常に長い文になりましたが、今回はここで終了します。書き始めたのがお盆で書き終えたのが9月中旬という時系列のわけのわからなさ。お許しください。
お読みくださってありがとうございました。